エキマニ(たこ足)はノーマルをサンドブラスターの後シルバーに塗装しました。4-2-1 式です。
デフのブラケットを輸入する話が持ち上がっている時、 BB さんたちとの雑談で排気系のチューニングの話がついつい盛り上がり、エキマニを奢ることにしてしまいました(^○^)。
den-36 さんが広島においでになり、デフの修理をしている時に何気なく下回りを観察していると、エキマニ、特に集合部にサーモバンデージが巻いてあるのを発見しました。この部分はクラッチのリリースシリンダーにとても近く、熱対策を怠るとクラッチフルードが沸騰してクラッチが抜けたり、頻繁にリリースシリンダーのリペアーが必要になるそうです。早速、サーモバンデージを購入し対策しました。
ガスケットは間にアルミ板が入ったタイプです。エキマニはエンジンとボディーのわずかな隙間に設置するので作業が大変です。エンジンマウントのエンジン側を外し、エンジンを少し右に倒してようやく入ります。
このエキマニは取り付け穴の位置の精度がいまいちで、うまく入らないので、穴をワンサイズ大きく空けなおしました。
チャップマンおじさんがスタッドボルトを抜くなどあらゆる方法でトライしてくださいましたが、どうしてもサーモバンデージを巻いた状態ではうまく設置できませんでした。
残念ながら今回はサーモバンデージをはずしての取り付けになりました。写真右のようにクラッチのスレーブシリンダーとは非常に接近しているのでこの辺りだけでも熱対策を考えたいと思います。
と、思っていたら
チャップマンおじさん自らが、まき直して下さいました。やさしい部分は管理人nomi もやりました。
写真左の矢印のように、エンジンマウウントステーの部分はぎりぎりの設計で、バンデージすら入りません。少しの隙間はガマンすることにしました。
直径 50.8 mm 、厚さ 1.5 mm のステンレス製パイプが用意されました。引き抜き型で合わせ目が無い良いものだそうです。右の写真はこのパイプを曲げる機械です。肉厚の薄いパイプ用で、思う角度に曲げることができる優れものだそうです。
で、早速、15度に曲げて蛸足の集合管と仮止めです。黄色の矢印で示すように、ダウンパイプとの口径差がかなりあります。
そこで、7 cm ほどパイプを切り、外周を約6 mm 縮めて径の細い中間のパイプを作成してこれらを溶接します。蛸足側のパイプが正円でなかったり、1、2番の燃焼室からの排気管との接続部分を長く取ったりと、微細な調整が必要です。
スリ合わせて仮止めされた状態です。
写真左は、溶接が終了した状態です。とても綺麗です(^○^)。写真右はミッション下に設けたステーです。ステンレスで作成して下さいました。
太鼓部分を除いた全体像です。チャップマンおじさん自ら磨いて下さいました。次はいよいよ消音器の部分です。
排気系のレストア (その2)に続きます。