ウエーバーは未対策 イタリア製 40 DCOE 18 K をオーバーホールします( C )。エアーフィルターのボックスは購入時からありませんでした。ファンネルにソックスを履かせます。チャップマンおじさんは、エアーフィルターボックスについては否定的です。
キャブはウエーバーを薦められます。「ソレックスなんかより製品精度が一枚上手。ウエーバーでもツノなし(未対策)のイタリア製が一番。 nomi 号のチューンではキャブのサイズも 40 でピッタシ。」。サンワ自工のショールームには、チャップマンおじさん秘蔵のウエーバー 45 DCOE イタリア製 ツノなしが二機、さりげなく置いてあります。
<管理人 注> このウエーバー45は、BBさんのセブンに嫁いでいきました。絶好調とのことです。
燃料タンクは底面に錆がかなり浮いていたので、確認を兼ねて塗装を全て剥ぎ取りました。錆を可能な限り落とし、錆の進行をとめる特殊塗料(POR 15)で再塗装しました。写真右は底面に発見した補修の跡です。
事故の後遺症のへこみはそのままにしました。下手に板金すると溶接がはずれて余計に漏れを作る可能性が高いと判断しました。
この塗装は、初めて刷毛で行いました。チャップマンおじさんにこつを教えていただき、一生懸命やりました。ポイントは、塗料の厚みを均一にすること。そのため、あちこちを塗らずに一箇所から順にすすめること(乾いてくると刷毛で触れられなくなるのであちこち塗るのは禁止)、よく見て厚すぎる部分を発見すること(これが難しい)、厚みは刷毛で上手くならすことだと教わりました。初めての経験で、チャップマンおじさんの合格はもらえていませんが、プロの厳しさを垣間見ることができ、とても良い経験でした。
燃料ポンプはミツバ製の電磁ポンプです。国産が評判のようです。インジェクション用は燃料を送る圧力が高すぎるので、キャブレター仕様の車には使えません。ミツバ製電磁ポンプは引き込む能力より押し出す能力が高い設計なので、燃料タンク近くに設置します。また、構造上の問題から縦に設置する必要があります。よく誤って設置されているので調子が悪い個体があるそうです。
これとは逆に、有名な日産製の電磁ポンプは引き込む力が強いタイプなのでエンジンルーム側に設置します。日産製は横に設置しても大丈夫だそうです。
エンジン側の機械式燃料ポンプは、機械的ロスになるのではずしメクラブタをしました。
燃料のラインでは途中までメッシュ補強のあるタイプが用いられていましたが、更に信頼性の高い直径6 mm の銅製パイプで引きなおしました。エランは火災に弱いのでしっかりしたものを選びたいものです。スパイダーシャーシではあらかじめ燃料ラインを通す穴や支える金具が用意されており安心です。
ボディーを架装してラインをトランクルームに導いたところです。銅パイプの入り口は周囲をきちんと目張りしてあります。
燃料ポンプにつないでタンクと接続します。燃料ポンプの取り付けは、トランク内の荷物と干渉しない位置にする必要があります。ミツバ製のポンプは燃料タンク傍に縦位置に設置するのが適切です。
同調プレートはステンレス製で、前オーナーがつくられていたものです。燃料ホースはステンレスメッシュのないものです。キャブでは燃圧が低いのでメッシュは不要のようです。
前オーナー作のリターンスプリングです。エアークリーナーはパイパークロスの2インチです。4インチのほうも試してみましたが大きすぎました。燃料系の完成です。
よせばいいのに、1年後に40を45にしてみたくなってしまいました。顛末は第二ホームページ SMFCに記載しました。
組み立て作業 (その1) に続きます。