これから、塗装から帰ってきたボディーを架装します。
16 本のボルトでシャーシに固定されています。シャーシ側のボルト穴はアメリカでの作業でずれた状態になっているので、埋めて空け直す必要があるところもあります。
管理人 nomi は気楽に考えていましたが、ボディーを下ろして架装するのに邪魔になるものをはずして、何度も上げ下げして最適な位置を決めるなど、リフトを使って慎重に作業が進みます。
ボディーを下ろして見ると、シャーシにしっくり乗りません。
シャーシのステアリングラックを固定する所の先にある、ボディー固定のステーに対しボディーがきちんと水平に乗らないので、ボディーが浮いた感じになります。
せっかく仕上げたボディーのエンジンベイの底を再度切り、作り直します。
写真左は正規の位置にボディーを載せた状態を示します。↑はボディーを固定するボルトを示します。この状態で、上記のフロント側のボディーのフロアーを作り直します。ここでも、管理人 nomi は適当な水平面が出来ればよいと考えていましたが、チャップマンおじさんは全く違っていました。写真右のように、シャーシのステイの形がきちんと出るようにアルミ板で型を起こし、この上にファイバーを張って形成します。
ファイバーを張って形成した後です。周囲の割れなども修復されています。
完成です。綺麗にフォーク部分の型が出ています。この深さから見て、補修前のレベルと比較すると、1 cm 以上のずれがあることがここでも分かります。
写真左はシャーシのデフの部分とボディーとの間の隙間を埋めるスポンジのようなパーツで、D.I.Y.親爺さんから譲っていただきました。
右の写真は、デフを吊り下げる部分とボディーとが接触する部分です。ここも、ボディー側の穴を開けなおしました。
純正のスポンジよりかなり硬い硬質フェルト状の者の方が隙間を埋めるのに適していると考え、今回は上の写真のD.I.Y.親爺さんから譲っていただいたパーツは用いないことにしました。右の写真は、シャーシのセンタートンネルとボディーの間に入れた防音、防湿のためのマット状の緩衝材です。防水性の問題など、色々考えましたが、結局ノーマルと同じ素材にしました。
シャーシの右内側---運転席の直左に開いている直径10 cm 程度の作業用の穴は、写真のように蓋で塞ぎました。スパイダーシャーシは下側からの作業が可能なので不要とのことです。下内からのビューでプロペラシャフトやパーキングブレーキのライン、緩衝材が見られます。
右の写真はリアーストラット頂点のボディー側の穴を同じくグロメットで塞いだところです。このように、ほぼ完全にボディー下からの音や水は遮断されます。
写真の上はトランクリッドを取り付ける部分のボディー側の補強材、下はキャビンとトランクルームの間で左右のリアーストラット間の補強材です。いずれも鉄製で、錆を落として再塗装をしました。特にリアーストラット間の補強材はシャーシの剛性のアップに関与すると思われ、また、シートベルトもココに固定されます。
有名な16本のボルトのうち、ボディー底の8本を示します。↓の所は、シートと共止めなので、まだ止めてありません。
有名な16本のボルトにより、シャーシとボディーが固定されました。リフトに上がった nomi 号のシャーシはボディーから吊り下げられた格好です。写真右は初めて地上に降りた記念すべき nomi 号です。
(その3)にすすみます。