ノーマルのエンジンチューニングである事を前提にすると、エランの故郷では下の表の様なセッティンが推奨されています。まずは、これが基準と考えてよいと思います。
std | std | SE | SE | Sprint | |
DCOE 18 | DCOE 31 | DCOE 18 | DCOE 31 | DCOE 31 | |
Main Jet | 115 | 115 | 115 | 115 | 120 |
Air Corrector Jet | 200 | 200 | 150 | 150 | 155 |
Slow Running Jet | 45F.9 | 50F.8 | 50F.8 | 50F.8 | 50F.8 |
Pump Jet | 40 | 40 | 40 | 40 | 35 |
Pump Stroke (mm) | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 |
Starter Air Jet | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 |
Starter Petrol Jet | F.5/100 | F.5/100 | F.5/100 | F.5/100 | F.5/100 |
Emulsion Tube | F.11 | F.11 | F.11 | F.11 | F.11 |
Needle Tube | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.75 |
Air Trumpet Length (in) | 1.75 | 1.50 | 1.75 | 1.50 | 1.50 |
Outer Ventuli (mm) | 30 | 30 | 32 | 32 | 33 |
チャップマンおじさんはキャブ調整の名人です。某自動車雑誌にキャブ調整の記事を連載されている某氏をも指導されています。チャップマンおじさん曰く、「エンジンのチューンがそれぞれ違うので、同じ車種でもジェットの番手ばかり気にしてもダメ。まず、バランスやフロータレベルを含め、キャブが正常に動いているか。最初にきちっと調整すれば、まずジェットをいじることは無いよ。エランは上重視で良い。下は車重が軽いので何とかなるよ。」。管理人 nomi がプラグやジェットを触ることはなさそうです。
SE | <nomi 号> | <nomi 号(45)> | ||
DCOE 18 | DCOE 18 | DCOE 9 | ||
Main Jet | 115 | 125 | 140 | |
Air Corrector Jet | 150 | 200 | 190 | |
Slow Running Jet | 50F.8 | 50F.8 | 45F.8 | |
Pump Jet | 40 | 45 | 45 | |
Pump Stroke (mm) | 10 | 10 | 10 | |
Starter Air Jet | 100 | 100 | ? | |
Starter Petrol Jet | F.5/100 | ? | F.8/60 | |
Emulsion Tube | F.11 | F.11 | F.11 | |
Needle Tube | 1.75 | 1.75 | 2.00 | |
Air Trumpet Length (in) | 1.75 | 1.75 | 2.0 | |
Outer Ventuli (mm) | 32 | 34 | 36 |
基本はアウターベンチュリーのサイズから始まるようです。ノーマルよりメインジェットは大きいものが用いらています。エアージェットも大きいサイズになります。3000回転以上のメイン系では沢山の混合気を一期に送り込む感じだと思います。
Slow Running Jet(アイドリングジェット)はなかなか面白いです。アウターベンチュリーの小さい時の方が大きいサイズが入っています。アウターベンチュリーが大きいと3000回転以下では、流入気の速度が遅くなるなるので大きなジェットでは濃くなりすぎるのでしょうか?
ポンプジェットは大きい者ほどポンピングの時間が短いと考えて下さい。ポンプされるガソリンの量は同じです。切れの良い加速を期待するときに大きなものを入れると良いのだと思いますが、大き過ぎると濃くなりすぎてかぶりやすい?このあたりはエンジンのチューニング状態との兼ね合いでしょう。
写真はチャップマンおじさんがお使いのドイツ モトメーター社製のシンクロテスターです。どうしても欲しくてヤフオクでゲットしました。そしたら出品者がとても良い方で、イギリスの国旗のシールをおまけに頂きました。かつてエランを所有されていたそうです。
スターター系のジェットで走行性能にあまり関係ないのがスローランニングジェットです。また、写真右はポンプ機能の中心のプランジャーです。
納車直前のnomi 号でのキャブ調整の様子です。アイドルジェットの変更を行い、プラグの焼け具合をチェックしています。
いよいよ納車です。
Appendix に続きます。