nomi 号は朱色も鮮やかなスパイダー社製のシャーシです。ほとんど傷んだところもないので軽く錆びを落として再塗装です。エンジンが 150 馬力以上になるとノーマルのシャーシでは役不足で、スパイダーや 26 R 用の強化型シャーシが必要である由。( A )の写真では、シャーシの周辺にたくさんの nomi 号用の部品や工具も見られます。
再塗装の作業では、チャップマンおじさんはスパイダーのロゴを綺麗にマスキングして下さり、無事保存されています。感謝!
左の写真ではリアーストラットのためのタワーがとても高いことがよく分かります。リアーサスのストロークを十分に取ろうとする設計思想が伺えます。
一番前の角にはステアリングラックがマウントされます。その後ろの太く円いパイプはヘッドランプのリトラクタブル機構のリザーバを兼ねています。フロントサス用のタワーは比較的低くなっていますが作りはしっかりしています。矢印がエンジンマウウントステーの取り付け部でしっかり補強されています。右の写真はすでにミッションがマウントされています。位置関係をご覧下さい。
二人の座席を確保するため背骨のような形になっています。この中をプロペラシャフトが通ります。燃料パイプやサイドブレーキワイヤーはきちんと所定の位置に通路が設けられています。穴がたくさん空けれており、軽量化にも配慮されていることがよく分かります。
ステーはエンジン用とミッション用がそれぞれ用意されており、これにマウントを介して設置されます。
デフを抱き込むように作られています。リアサスのストラットを受け止めるタワーはしっかりと作られています。デフをつるす部分の強度も十分です。右の写真ではデフが取り付けられています。
サスペンションのレストア に続きます。