ノーマルのオイルポンプです。クリアランスなど問題ないので綺麗にしてそのまま使います。
チャップマンおじさんのオイルの潤滑に関するポリシーは、「必要なだけの潤滑が出来ていればオイルの圧や量は少ないほど良い。ハイプレッシャーやハイボリュームにしないとエンジンが持たないのは他に悪いところがあるはず。」。最近のエンジンではハイプレッシャーはエンジンにとってむしろ抵抗になることが認識されてきています。従って、ノーマルのオイルポンプをそのまま使います。
オイルポンプはアルミ製なので鏡面仕上げ仕上げしました(^○^)。
最低地上高が小さいエランではオイルパンの傷が心配でした。致命的な傷はなく、比較的きれいでした。錆びを落として塗装に挑戦しました。エランより更に最低地上高の小さいセブンではドライサンプ化が必要ですが、エランではレース用でない限り必要ないとのこと。( B )は用いたケミカルです。
(左から、パーツクリーナー、ピカール、ジンクスプレー、ラッカースプレー 黒、ラッカースプレー グレー)チャップマンおじさんは高速コーナーでオイルの片寄りによる空気の吸い込み→エンジンブローを防ぐ目的で、オイルパンにバッフル加工を追加して下さいました。
加工前の状態でも隔壁があって、一応の対策はしてあります。
美しい仕上がりの板金をご覧下さい。大きい方の穴を通して深い底へオイルの吸い上げ管が入ります。
計算されたオイルの逃げです。チャップマンおじさんのレース経験の深さが現れています。小さい方の穴はオイルレベルゲージが刺さります。
再塗装して、コルク製のガスケットを介在させエンジンに装着しました。ロータスツインカムでは、コルク製のガスケットでないとオイルパンとエンジンとの間のオイル漏れが止められないそうです。
ヘッドの右後ろにあるブローバイのラインです。
今回のレストアでは、アールズ製のオイルクーラーを追加しました。渋い黒です。チャップマンおじさんによると、「これでまず大丈夫。」だそうですが、馬力アップに伴いオーバーヒートが出現するようなら、軽量化を兼ねて、アルミ ラジエターを導入するつもりです。
オイルポンプへの接続部品(サンドイッチ)です。アルミ製なので、鏡面仕上げにしました。この写真では100番の紙やすりでの状態と仕上がりの状態を比較して下さい。ロータスツインカム用のオイルポンプに合うようにネジを作りました。
ロータスツインカムへの装着の状態です。これより先はボディーを架装してからの作業になります。
ステアリングのレストア に続きます。